ちょいと堅い話を。
2005年08月19日 ちょいと堅い話を。
CDショップをめぐるお話。
また1つCD屋がなくなってしまう。
大阪にいる人でないとわからないと思うが、
ヴァージンメガストア心斎橋店というCD屋さんが、
御堂筋心斎橋パルコの地下1階に入っている。
それが9月に閉店するというのだ。
記憶が確かならば、同店がインショップでオープンしたのは、
1999年か2000年である。
まだ、CDが売れていた時代だ。
その心斎橋店の開店日、忘れもしないインストアイベントを行っていた。
店内の全陳列面に、globeの商品を陳列し、
マーク・パンサーさんとケイコさんのトークショーを行ったのである。
商品部は「現実的には大変な話だ。本当にやるのか。」
しかし、販促部は、「開店のいいニュースになります。やりましょう。」
ということで、行われた。
店内はお客さんで埋め尽くされ、
翌日のスポーツ新聞には大きく取り上げられた。
「globe、CDショップジャック!!」
とっても盛り上がっていた。大成功である。
当時シタッパだった自分は東京からイベントの手伝いをしに来ていた。
立地がとてもいいというわけではなく、テレビCMも打たないわが社にとって、
記事が載ることはとても大きなことだった。
聞く所によれば、ニューヨークではHMVは既に撤退したという。
配信先進国では、CD小売業も日本より厳しい状況下にある。
いずれ、日本もCD屋は大きく減っていくであろう。
アップルも配信を日本でついにスタートしたのも周知の通りである。
単純な話、採算が取りずらいほど、CDが売れなくなってしまっているのだ。。
ラクに商売はさせてくれない。
ただCDを探しにぷらぷらと店に行く。
はやりの音楽に耳を傾ける。ライブとは違うトークを、インストアで聞く。
そんな楽しみが減ってしまうのは悲しい。
今は忙しくて、CD屋に行く回数は減ったが、
キャプションを読んで試聴して買う良さ。音楽好きにはその良さがわかるだろう。
「音楽がなくなるわけではない。」関係者は一様にそう答えている。
確かになくなるわけがない。
しかし、CDショップは、おそらく減っていく。
大きな店しか、もしくは専門に特化した店しか残らないであろう。
友達と学校帰りにでも、デートついでにも、一人でも、気軽に通ったCDショップが消えていく。
外国人が店内DJ&パーソナリティをつとめ、かっこよすぎる英語にワクワクした日も遠くなりかけている。
それも、一昔前の話になってしまった。
時代は確実に変わってきている。
ちょっと、残念である。(S.H)
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