うた。
2005年12月15日 うた。
古い「うた本」と聞いたら、1年前のヒットソングまでしか入ってないものをさすでしょう。別に見たくないですよね。でも1300年前の「うた本」て聞いたら、見てみたくないですか? 今日は日本最古のうた本について。
日本で最も古い歌集は何かというと、それは「万葉集」と言われています。国語の授業で聞いたことがあるでしょう。これは7世紀後半から8世紀後半頃にかけて編まれました。現存する日本最古の「うた本」です。
ちなみに『万葉集』の名前の意味は「万の言の葉」を集めた言われています。その中から1つご紹介。ラブソングです。
作詞:額田王(ぬかたのおおきみ)(王とつくが女性!)
君待跡 吾戀居者 我屋戸乃 簾令動 秋之風吹
これじゃ読めませんね。
読みは、
「君待つと我が恋ひをれば、我が宿の、簾(すだれ)動かし、秋の風吹く」
意味は、
「あなた様を恋しく待っていますと、家の簾(すだれ)を動かして秋の風が吹いてきます。」というものです。天智天皇を思って作ったそうです。
歌詞のヒントは遠い昔の作詞にあるかもしれませんね。本質的なことは、なんら変わっていません。
そして、日本語が本来もつ言葉の格好よさ。西洋といった混ざりけ一切なしの古い日本語には、何かしっくりくる良さもありますよね。 作詞で悩んでいる諸君、こたえは国語の教科書にあるのかもしれない。(S.H)
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